容易く人一人を値踏みしない
どんな事においても
”実際にする”という事と”しているのを見る”という事は全く違う事である。
経験の無い事は勿論、
経験のある事であっても”する”と”見る”は1から違う行為である。
しかし人間は”見た”ものを自らの経験と同一視しがちである。
その結果心無い発言や態度に繋がる事が多い。
例えば、プロ野球を見て「どうしてど真ん中が打てないんだ」「プロ失格」
例えば、ゲーム実況動画を見て「ありえないミス」「下手すぎ」
こうした発言はストレス解消やマウンティング、プロ精神etc...
それぞれ理由はあるかもしれないがいずれも
”自分が同じ立場でその場にいればもっと上手くやれる”
という根底がある。
人間は見た物が自分のイメージと違った場合に違和感を感じ
自分なりの解答を導き出すが
実際にやってみると自分のイメージ通りにはなる事は無い。
なぜイメージ通りにはならないのか?
それは前提を飛ばして答えだけを望むからである。
本来、”実際にする”ためには
環境や技術・経験など様々な前提条件を必要としている。
人間はその前提条件を無視、もしくは安く見積もってしまう。
そうした傾向から人と向き合った時についつい相手を点で捉えてしまいがちだが
相手は努力であったり苦悩であったりという前提を経てその場に立っている。
人を簡単に値踏みすることなく謙虚に人と向き合って行きたい。